未界域について 前半
こちらの記事ではCSに使用した未界域デッキの詳しい解説、プレイする際に意識していることなどを書いていきます。
1.1人回し編
まずは基本的な1人回しで考えていることなど書いていきます。
目次
- 基本知識
- 未界域を使う順番
- 回す際に意識すること
- 魔法の使い方
- Gを打たれた際のライブラリアウト
・基本知識
まず未界域暗黒界というデッキは、
未界域の効果で暗黒界や手札から捨てられて効果のあるカード群を切り手札を減らさずに場のモンスターを増やすことでリンクを伸ばし展開していく。
というデッキです。
なのでデッキの大半は「切るカード(未界域)」(以下A と「切られるカード(暗黒界等)」(以下B の2種類で構成されており当然手札もその2種類で埋まることが大半です。
10枚程度その他のカードが入っています。
どちらかを引きすぎても事故につながりますが、基本的に未界域は切られたときの効果も持っているので未界域を多くする構築の方がより事故は減ります。
そして切られる側の最も重要なカードが「暗黒界の術師 スノウ」で、切られることによって同名カードを加えることができ切られる側の安定供給に繋がります。
似た役割として「暗黒界の龍神 グラファ」が墓地に落ちている際の「暗黒界の尖兵 ベージ」もリンクモンスターを絡めグラファを墓地へ送ることで使い回しが効くので切られる側の安定供給に繋がります。
なので理想の動きとしてはスノウからスノウの動きを繰り返し、最後にベージを加え「ライトロード・ドミニオン・キュリオス」の効果でグラファを落とすことです。これによってBの供給を切らすことなくデッキを回すことができます。
あくまでも理想なので毎回この動きを目指すわけではなく、スノウでグラファをサーチしたりしてアクセスすることもあります。
こうしてリンクを伸ばしていきトポロジックガンブラーやアポロウーサや深淵で制圧を目指します。
ガンブラーのハンデスは自分はランダムなのでベージをグラファで戻し起動することが大半です。
基本の展開ですが左エクストラゾーンスカルデット、モンスターゾーン左からフェニックストラゲガンブラーで4ハンデス1無効を狙います。
上振れると上がウーサになります。
またハンデスなどで相手のデッキが見えた際は無理にトラゲまで行かず深淵で止まることもあります。
下ぶれて当てられすぎた場合でシラユキを絡められない時は、マスカレーナでメインフェイズにウーサを出しつつハンデスをしたりすることもあります。
・未界域を使う順番
結論 使う順番は特にない
理由 条件によって複雑に変化するから
なぜこの結論に至るかというと、墓地効果効果使用未使用、デッキに何枚残っているか、手札の未界域の枚数、先行後攻、対面しているデッキタイプ、等の様々な条件によって使うべき未界域の種類は変化するからです。
使う際の一定の基準は存在していてこれに基づいて判断していきます。
まず手札の未界域が2枚の場合
全て効果未使用で手札の未界域が2枚の場合はこの順で使うことが多いです。
簡単に言うと切られたときの効果が強いのが優先度が低く、効果が弱いのが優先度が高いです。その中でもチュパカブラは星が4なため頭ひとつ抜けて優先度が高いです。
たとえば手札にサンダーバードとモスマンがあるとき、モスマンから使ってサンダーバードを切って特殊した場合、ドローで未界域を引かないと未界域がなくなって展開が止まります。
画像はイメージ図です。実際は星4を引いているとデュガレスに繋げてデッキを回すことは可能ですが、デュガレスはエクストラゾーンを埋める上誘発を食らいやすいので序盤では使いたいカードではありません。
サンダーバードから使ってモスマンを切った場合はモスマンの効果で更にワンドローでき、そこからブラウやシャドールビーストを切ったもうワンドローできるので未界域に繋がる可能性が全然違います。
つまりモスマンから使った場合自分で未界域の試行回数を減らすプレイとなります。
モスマンは星4なためエクシーズにつなげることができ場に出す優先度は高いのですが、効果未使用の場合効果が未界域につながる可能性が高いので効果使用の優先度は下がります。
手札の未界域が3枚以上の場合は基本的に場に出て強い星4のチュパカブラモスマンから使います。
他に大きな基準としてはデッキ内の残り枚数があります。墓地効果を全て使ったあとならばデッキにより多く残っている未界域から使います。未界域は被ると当たる確率が格段に上がるのでデッキの残り枚数を意識してプレイすることで被る確率を極力減らせます。
デッキの残り枚数に関しては貪欲な壺でも意識するのですが、それはドロソの打ち方の項目で詳しく記述します。
これらの大きな基準をもとに手札やフィールドなどの細かい要素を加えて状況にあった未界域を選択しプレイしていきます。
・回す際に意識すること
手札枚数について
調整や1人回しをしていて始めに感じたのは
手札3枚の状態で回していても最終的には当てられ続けて負ける
ということです。
なので展開をする際は手札を常に4枚以上にするように意識します。このデッキではAでBを切ることによってハンドを減らさずに展開できますがそれだけでは減らないだけで増えることはありません。
そこで手札を増やすカードとして「鎖龍蛇 スカルデット」「貪欲な壺」「終わりの始まり」を使います。条件付きですが「No 60 刻不知のデュガレス」もネッシーやBを切ると手札が増えます。
手札が3枚以下になった際はこれらのカードを駆使して手札を4枚以上に持っていきます。
ここまでさも当たり前のようにドロソを引く前提で話していますが、スカルデッドまで行ければ確率的にはかなりの確率でドロソを引きます。
スカルデットのリンク数は4。AでBを切り展開していきスカルデッドの効果を使うと最高でAで4枚Bで4枚初期手札5枚スカルデットで4枚で計17枚デッキを掘ることができます。
このデッキにはA B以外のカードは
ドロソ4枚、終末、ゼピュロス、シラユキ、ベージ、グラファ、おろ埋、手抹、誘惑、取引
以上です。このうち 終末ゼピュロスおろまい手抹誘惑取引 はドロー及びサーチに繋がるカードで引いたらプレイするか伏せるかで未界域で切られることはほぼありません。
なのでネッシーモスマン以外の未界域、ベージ、グラファ、シラユキ、を切る、もしくは未界域が当てられない限りはハンドは減りません。そして未界域には切られた際にモンスターを供給する効果を持つものがあるので手札は減っても場のモンスターを増やすことができます。
そうしてデッキを掘っていくとスカルデットの効果を使う際に、平均して14枚程度デッキを掘ることができるので高い確率でドロソを引くことができます。
なので基本流れとしてはエクストラから出せる手札を増やすカードのスカルデット、デュガレス、を使いドロソにたどり着きデッキを回しきります。
・魔法の使い方
このデッキには魔法が以下6種類入ってます。
「終わりの始まり」 「貪欲な壺」
手札を増やせる魔法でありゲーム中に2度はうちたいですが、被りは厳しいので合わせて4枚です。
終わりの始まりを打つ際に意識することは
効果使用済みのカードを除外する
墓地に一枚しかないカードは除外しない(ゼピュロスビーストエクストラのモンスターを除く
の3点です。
効果使用済みのカードは積極的に貪欲で戻すことはないので除外します。
残す未界域モンスターに関してはチュパは積極的に戻したいため、ビッグフッドサンダーバードはデッキに1枚しかないためです。
墓地に一枚しかないカードを除外しないのは貪欲の択をより増やすためです。
貪欲な壺を打つ際に意識することは
効果未使用のモンスターを戻す
手札にある未界域を戻さない
デッキの中の数が少ない未界域から戻す
デッキの中のA Bのバランスを考えて戻す
の5点です。
上二つに関しては特に説明することはありません。
手札にある未界域を戻さない、デッキの中の数が少ないものから戻す、については詳しく話す必要があり、単純に少ないものから戻していけばいいというわけではありません。
未界域の理想の状態は、被る確率0%の未界域をデッキ、手札に作ることなので貪欲な壺はこれを意識して発動します。
なのでデッキに0枚だからといって必ず戻すということではなく、手札に持っている場合は戻して即ドローしてしまい被る可能性があるので戻すことは少ないです。
デッキの中のA Bのバランスを考えて戻すということについては、手札がBしかないからといってAを5枚戻すと展開していく過程で、Bが手札に極端に少なくなり手札4枚以上を維持するのが難しくなるケースが発生するのである程度Bを戻す必要があります。
「手札抹殺」「暗黒界の取引」
手札抹殺と暗黒界の取引を打つ際に意識することは
相手のドローを進めてしまう
相手の墓地にカードがいく
この2点です。
ドローを進めると新たな誘発を引かれるリスクが、墓地にカードがいくと墓地効果を使われるリスクが発生するので基本的にアザトートが決まってない場合はこれらのカードは打ちません。相手のデッキが分かっている場合は気にせずプレイすることも可能です。
「おろかな埋葬」
落とす主な択は、ゼピュロス、ビースト、ゴキポール、の三択です。
ゼピュロスは星4を供給しながら場の未界域を使いまわせるので序盤で落とす優先度がかなり高いです。
ビーストは中盤でおろかな埋葬を引いた際におとしてドロソを掘りにいきます。
ゴキポールは手札にモスマンを供給できるので、場に未界域がいなく手札に未界域が一枚しかない最序盤に落とす優先度が高いです。
他にもシラユキやグラファが落としたいカードになりますがこの2枚は直接ハンドを増やせるわけではないのであまり落とさないです。ベージがいる場合はグラファを落とすことが多いです。
「闇の誘惑」
このカードは手札のA Bのバランスを整えるカードで、基本的に即打ちはせずにセットしておくことが多いです。
Aが被ったときやA Bどちらかにハンドが偏ったときに使うことで理想のバランスを保った状態で展開し続けることができます。
またサイド後では即打ちしてシステムダウン冥王結界波レッドリブートを引きにいくことによってイージーウィンの手助けをするカードになります。
2枚の構築をよく目にしますが個人的には3枚確定のカードです。
・Gを打たれた際のライブラリアウト
Gを打たれた際に意識することは
リンク2を積極的に使いスカルデットと共に貪欲な壺で戻す
グラファベージのループ完成を一番に目指す
この2点を意識すれば基本的にはライブラリアウトは難しくありません。
リンク2を挟み展開することで相手のドロー枚数を増やすことができ、この際にスカルデットを素材に使い墓地へ送っておくことで貪欲で一緒に戻すことができます。またスカルデットを使い回すことで手札抹殺へのアクセスを格段に上げライブラリアウトにより近づきます。
グラファベージのループを完成されることを目指すのは、このループが完成すればAの効果一回で3回の特殊召喚をすることができ、通常の展開の3倍の速度で相手のデッキがなくなります。
この2点を意識すれば簡単にライブラリアウトすることができ、40枚のデッキであれば手札抹殺を使わなくても余裕を持ってライブラリアウトできます。
このために採用しているわけではありませんが貪欲な壺を採用していることでライブラリアウトのハードルは劇的に下がっています。
以上で1人回し編は終了です。1人回しの際はこんな感じのことを考えながらやっているよ、という紹介でした。
回しているうちに気づきが多く考えることが増えていったので1人回しがかなり楽しいデッキです。
2 .対人編
続いては対人の際に考えてることについて考えていきます。
・先行
対人といっても相手ができることが誘発を打つことだけなので基本的に考えることはありません。できるだけ早くアザトートを目指しましょう。アザトートを目指さないハンドではアポロウーサから入りドロソに対するうららなどを弾きますが、実戦でやったことはないぐらいレアケースになります。
実戦では余裕を持ってアザトートに行くか、余裕がなくてデュガラスからなんとか回すか、の2択になります。
・後攻
後攻ではモスマンや取引などで積極的にビッグフッドやサンダーバードやグラファを切って相手の盤面に触りにいきます。
その他にはトロイメアやゼロヴォロスなどで相手の盤面を触ることもあります。
後攻では相手の妨害を受けるため先行のようにリンクを10以上伸ばせることは少ないため、基本的にはトロイメアでリンクを伸ばして妨害を踏みつつゼロヴォロスで盤面をリセットしたあとにウーサや深淵などで蓋をして返すことが多いです。
罠が少ないもしくはないデッキに対しては、後攻でも積極的にアザトートを狙いにいき成立後は打点を並べてワンキルします。
後攻でGを打たれた場合は普通に動いてワンキルを狙いにいきます。こちらには誘発が入っていないためあいての展開がフルで通ることが多く、後攻でGで止まってしまうと返しのターンでワンキルされることがほとんどなため動かざるを得ないという形です。
ターンを返しても死なない可能性が高い罠ビート系統に関しても、ドロソや展開などで妨害がさらに増え物理的に手札の数を超えられる可能性が高いのでやはりGを打たれても動きます。
各デッキに対する細かい意識することは3の各対面意識によって解決します。
5,000字を越えたのでここで一度ブログを区切ります。
後半ではレシピの詳しい解説、各対面に関する詳しい内容、について書いていきますのでそちらも合わせてお読みください。
ここまでありがとうございました。